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2011年4月30日 (土)

室戸ジオパークGGN加盟申請書2

2.ジオパーク候補地の自然地理学並びに人文地理学上の特徴

2-1.海と陸が出会い、新しい大地が誕生する最前線

 そこは世界の中でも自然環境が厳しい場所のひとつだ。約100~150年おきに巨大地震が大地を揺さぶり、大津波が沿岸を飲み込み、その間には毎年のように台風が吹き荒れる。それでも太平洋に突き出した室戸半島には、豊かで文化的な生活が1,000年以上にわたって営み続けられている。室戸ジオパークは、この惑星・地球における最も活動的な縁辺域のひとつであり、厳しい自然環境と共存している人々の生き様を紹介する。

 室戸ジオパークの沖合140km先では、フィリピン海プレートが沈み込んでおり、南海トラフの堆積物が次々に陸側に押しつけられて付加体を形成している。その一部を室戸岬で見て触れることができる。脈々と続く付加作用によって、地層は垂直にまで傾き(図A-1)、かって海底にあった堆積物が陸地に現れている。これは世界の大陸地殻形成の初期プロセスそのものであり、私たちは大陸成長の最前線を目撃していることになる。室戸岬は1~2m/千年と世界でも有数の隆起量を誇っており、海岸は見上げるような段丘崖が続き、その上には標高180mの段丘平坦面が広がっている。訪問者は、過去1億年にわたる付加体の形成史、海嶺の沈み込みに伴う一時的な海底火山活動といった地質学的スケールのイベントを記録した岩石を見ることができる。また、約100~150年ごとの地震の隆起による地形や、隆起によって離水したかっての海中生物の遺骸といった、人間の歴史的な時間スケールで起きたイベントの痕跡も見ることができる。

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